セルフメディケーション推進活動2018

2018(第37回)みなと区民まつり
骨量測定でくすりと健康の相談

 NPO法人 セルフメディケーション推進協議会(SMAC)は2018年10月6日(土)、7日(日)の両日に都立芝公園一帯で開催の「2018(第37回)みなと区民まつり」に、2011年のみなと区民まつり初参加以来、今年で8回目となる「骨密度測定およびくすりと健康の相談」のテーマで参加しました。
 健康で活気あふれる生活環境をつくるSMAC主張の「すべての生活者の健康・医療・福祉の推進を図る」ためです。

 

 今年は大型台風25号による強風予報のため、6日(土)一日のみの開催となりましたが、SMACは骨密度測定を実施し、アドバイス及びくすりと健康の相談に応じました。同時に「セルフメディケーション」に関係するアンケート調査も行いました。

骨密度測定と健康相談・健康運動のアンケート調査結果
<アンケート調査をした人> ( )内は昨年29年度調査した人
 総人数:51人(124人) 男子:15人(29人)、女子:36人(95人)








アンケート結果
一般生活者の「セルフメディケーション税制」についての認知度は低い!
 セルフメディケーション税制について知っている人は少ない結果となりました。さらに、セルフメディケーション税控除申請した人は皆無でした。

 骨密度測定への参加者は、51名中港区在住、在勤者が34名、他の都府県者が16名でした(図1と2)。年齢では60歳代と70歳代が多く、女性が男性の2倍以上でした(図3と図4)。高齢者ほど自身の骨密度に関心が高いことが覗えます。大多数が健康診断を受診しており(図5)、健骨度測定経験者と今回初めての測定者とがほぼ同数の結果(図6)でした。またほとんどの人が「骨粗鬆症」を知っている(図7)ことから、骨密度が健康バロメーターとして関心事と思われます。さらに骨折、転倒経験者が45%もいる(図8)ことから、健康診断に「健骨度測定」が、血圧測定などと同様に通常測定項目とする必要の時期に来ていると考えます。
 健康のため食事バランスと運動への配慮がみられます(図9と図10)。
 しかし、骨密度測定による健骨度は女性には、年齢平均値より高い人もいましたが、年齢平均値よりも大変劣る人が多数みられた結果でした(図11)。これは測定に高齢の人が多く、一人暮らしで、粗食でカルシウム不足に陥っている可能性が考えられます。
 また、骨折・転倒経験者が半数近いことから、このイベントに外出参加した60代、70代の健常者であっても、運動不足にならないよう、食事バランスを考慮し、日々の生活習慣を見直すことが必要と考えます。
 次に、「くすり・健康」についての相談場所について尋ねたところ、病院・医院との答えが半数以上で、ドラッグストア、保険薬局を相談場所にしている人は少なく、さらに相談していない人も多い結果でした(図12と13)。自分の健康に関心を持ち健骨度測定しているにも関わらず、使用している薬について相談していない人は「くすりや健康」の情報はどこから入手するのでしょうか? インターネットで調べると答えた人がいました。 健康サポート薬局の存在が重要視の昨今ですが、その「健康サポート薬局」はまだ一般には認知されていません。(図14)。薬局そして薬剤師また自治体担当者の積極的な対策が急務と思われます。
 健康維持には適度の運動の習慣付け、健康な食生活への気配りが大事です。これがセルフメディケーションです。
 生活者への「このアドバイザー」が薬剤師です。かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師の役目です。
アンケートに見られる「くすり・健康について病院・医院で相談する人が6割以上」また「くすりを買っても相談しない、相談するところが無い人が2割以上」の結果は、健康サポート薬局推進のためには、さらなる取り組みの必要性を示しています。また生活者も気軽に相談する習慣を持ちましょう。
 他方、「セルフメディケーション税制」について尋ねたところ、知っていると答えた14%に対し、86%は知らないとの回答者でした(図15)。
 さらに、今年、セルフメディケーション税制による所得控除申請について尋ねましたが、51名中、無回答者が10名で、残りの41名は申請していませんでした(アンケート結果の表)。
 この結果の意味するところは、何なのか?
 「セルフメディケーション税制」への一般生活者の無関心から来ることなのか。国の政策情報不足からくることなのか。「対象となるくすり」が生活者にはわかりにくいのか。あるいは申請の面倒さから来るのか。
 問題解決のためには、速やかに、今年の「セルフメディケーション税の控除申請」実態結果の発表を期待している。

(文責 辻本利雄)

2018年10月 更新