緊急メッセージ2 新型コロナウイルスの感染防止

緊急メッセージ2 新型コロナウイルスの感染防止
皆様への「予防と看護の実践」の手引き

 2020年突然現れた新型コロナウイルスは世界のひとびとの生命を脅かし、生活の基盤を破壊し、経済に深刻な打撃を与えています。このウイルスとの戦いはまだ終息の気配がなく、人類は見えない敵の動静に、叡智を結集して対処し、勝利しなければならない試練に直面しています。
 先回3月4日、序盤戦ともいえる中で、当SMACは皆様へ予防の基本として「正しい手洗いのすすめ」を呼び掛けました。国民のだれもができることを確実に行うのが自助であり、共助である防災―セルフメディケーションの基本だからです。残念ながら、国民への普及に時間がかかるうちに、初戦の防衛線は破綻しました。患者数が増大、拡散する状況下政府は緊急事態宣言を発し、各自治体は外出自粛、飲食店等の営業休止などを要請する局面になりました。
 中でも軽症患者、潜在患者が多数存在するという事実は、患者の治療管理の限界を超え、医療体制の連鎖崩壊の危機に直面しています。国民も従来の予防重点の行動、行為からギヤチェンジして、自己療養、病者看護を担う段階となりました。療養や看護は広い意味では医療分野ですが、医師や看護師の医療専門職の行為とは違います。自分でできることを行い、治療にマイナスになることを避けるのが基本です。専門職はじめ支援者の助言、援助が必要、有効なことは当然です。限りのある医療資源の有効活用により、社会崩壊を阻止しましょう。
 NPO・セルフメディケーション推進協議会は友好団体である一般社会法人地域医療薬学研究会と共同で「新型コロナウイルス感染対策―予防と家庭看護の実践」を刊行しました。この小冊子は国民の皆様の家庭での危機管理と対応に必ず役立ちます。健康維持と疾病予防・治療の基本はひとりひとりのセルフメディケーションなのです。

NPO・セルフメディケーション推進協議会
会長  村田 正弘


★SMACは本冊子の緊急必要を考え、個人使用に限りダウンロード、印刷利用されることを認めます。
 印刷冊子をご希望の方は事務局までお問い合わせください。

2020年05月 更新