セルフメディケーションを実践のための200テーマ

池田義雄(セルフメディケーション推進協議会会長)

12. 健康維持の助っ人、サプリメント

 理想的な食事の献立、それは穀類+一汁三菜+果物+乳製品です。主食としての穀類は、低GI(血糖指数)のホールグレイン(玄米や全粒粉パンなど)がおすすめです。精製度が低いホールグレインには、白米や精製された小麦粉に比べ、ビタミンやミネラル、食物繊維が多く含まれています。

 一汁三菜は、汁ものと主菜、そして多種類の副菜を摂るようにしてください。この一汁三菜で、できるだけ多くの食材をとることがポイントです。

 そこに適量の果物と、牛乳やヨーグルトなど乳製品を加えることで、理想的な食事メニューとなります。

足りないものを補うもの

 この理想的な食事メニューを毎日続けられるなら、本来サプリメントは不要です。しかし、生活様式が多様化した現代では、それは難しいと言わざるを得ません。「夕食は10時過ぎ」「お酒の後はいつもラーメン」「デザートは別腹」など、理想とは程遠い食生活を送る人はたくさんいます。これでは、ビタミンやミネラルの摂取不足と偏りは避けられません。それを補うのが、サプリメントに課された役割となります。

 サプリメントとは、保健機能食品制度で「栄養機能食品」として認可されたものを指します。保健機能食品制度とは、医薬品や一般の食品(いわゆる健康食品を含む)と一線を画すものを、保健機能食品として認可する制度です。特定保健用食品(トクホ)も、保健機能食品の一種となります。

健康維持の必須アイテムへ

 欧米、特に米国では1994年に「栄養補助食品・健康・教育法」が制定されたことで、ハーブ類も含め多種多様なサプリメントが利用されています。特にハーブ類は、医薬品に似た効果が期待されているものも数多くあります。鬱症状に良いとされる「セント・ジョーンズ・ワート」、糖尿病や肥満に良いとされる「ギムネマ」、「バナバ」なども広く知られています。

 国際的な流れからも、今後日本でもこのようなサプリメントが認知・利用されるのは、そう遠いことではないでしょう。

 現代人の健康にとって、サプリメントは代替・保健医療分野で大きな位置を占めつつあります。適切な量、使用法を守り、「上手に摂って、より健康に」を心がけましょう。

2007年12月 掲載
■テーマ
1. 不適切な生活習慣と「生活習慣病」
2. 体重コントロール
3. 「死の四重奏」〜肥満〜
4. 「死の四重奏」〜糖尿病〜
5. 「死の四重奏」〜高脂血症〜
6. 「死の四重奏」〜高血圧〜
7. 快便は健康のバロメーター
8. 定期的に健診を受けて生活習慣病の予防をはかる
9. 人+良=食 〜たんぱく質〜
10. 人+良=食〜脂質〜
11. 人+良=食〜炭水化物〜
12. 健康維持の助っ人、サプリメント
13. ストレスをためない生活
14. 快眠のために
15. 基礎代謝
16. 酒と肝臓の深い関係
17. 喫煙習慣とがん
18. 大腸がんの早期発見
19. ウイルス性肝炎とがん
20. 乳がんの早期発見
21. 前立腺がんが増えている
22. 新しいタイプの肝障害―NASH(ナッシュ)―
23. とても多くなった高尿酸血症・痛風
24. 糖尿病への取り組み
25. 糖尿病とは「畏」の気持ちをもって付き合う
26. 加齢とともに増える眼の病気―白内障、網膜症、緑内障、黄斑変性症―
27. 高血圧の自己管理―家庭血圧をはかりましょう
28. コレステロールが気になる人へ
29. 歯周病を予防し「8020(ハチマル・ニイマル)」を目指す
30. アンチエイジング(抗加齢)とセルフメディケーション
31. 快適生活のための「四快」