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3. いよいよ花粉シーズン到来!そんなときこそ‘気づき’の運動を!
長阪裕子(三咲内科クリニック、健康運動指導士)
 こんにちは。私は内科クリニックに勤務し、主に糖尿病を始めとする生活習慣病の患者さんが「より安全で効果的な楽しい運動療法」を実践できるようお手伝いさせていただいている健康運動指導士です。

 以前は「運動が大好き」な人たちがたくさん集まる公共や民間の体育・スポーツ施設に勤務し、健康づくりのための運動を提供していましたが、今は「運動が大嫌い」な人たちにも治療のための運動をお勧めするので苦闘(苦笑)することも多々あります。

 運動嫌いな患者さんたちが運動療法をしない・できない理由は様々です。寒いから(暑いから)、雨が降ったから、忙しいから、疲れているから・・・次から次へと出てきます。これからのシーズンは「花粉症だから」と言う患者さんも少なくありません。
向き合おう 自分の身体 自分の生活(生活習慣病予防週間スローガン)
 肥満を伴った糖尿病患者Aさんは長年、仕事が忙しいからと運動療法を全くしませんでした。なんとか生活習慣改善のための教室へ参加し、3つのはかり「歩数計・体重計・料理ばかり」を使用して自らの生活に向き合ってもらいました。

 時間ごとに記録される歩数計で日々の身体活動を顧みると、仕事中は忙しく動き回っていたつもりでも意外と歩数が少ないことや、帰宅後にも時間を作れることに気づきました。そこで自ら1日平均1万歩を目標に身体活動を増やす工夫をし、前号でも紹介されたように5分でも時間があれば歩く、仕事中でもなるべく立って動く、テレビを見ながらエクササイズなど少しでも筋肉を使うよう心がけました。見事2カ月間で体重が約3kg減量し、血糖コントロールの改善とともに糖尿病治療薬の減量に成功しました。

 筋肉が収縮すればエネルギーは消費されます。消費するエネルギーが増えれば肥満や糖尿病の予防や解消にも有効であることは報告されています。つまりAさんのように自分と向かい合い、生活の中でどこを工夫すれば身体活動を増やすことができるのか、エネルギーをより消費できるのかに気づき、実践することが運動習慣改善の第一歩です。

 ぜひ、起床から就寝時まで歩数計を着けたり、1日の活動内容を記録して自らの具体的な身体活動に目を向けてみてください。忙しくても意外とできることに気づきます。パソコンに向かっている今だって、ちょっと片足を上げ下げしたり、膝を閉じてみてください。腿やお腹の筋肉を使っていることに気づくでしょう。

 皆さんがご自分の身体や生活と向かい合い、気づくことで「やってみよう健康運動」の第一歩を踏み出されることを期待しています!

 さて、Aさんは教室が終わった今もなお続けています。運動は続けることが大切とは言いつつもそれが難しいのに、なぜAさんは続けられるのでしょうか?これは次回にでもお話しできればと思います。
2008年02月 掲載