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7. 熱中症の対策 ウエア選びと水分補給
福田千晶(セルフメディケーション推進協議会理事)
 北京オリンピックが近づくにつれて、ウエアの話題もいろいろと持ち上がっています。まず、競泳選手の水着問題。英スピード社の「レーザー・レーサー」は着用可能になって、一件落着。そのほかにも、女子バトミントンのオグシオ・ペアのユニフォームは、ミニスカートになったとか・・・。

 オリンピック選手にとってウエアは、いかに良い記録、成績を出すかに大きな影響のある因子のひとつです。私たちが健康目的で運動するときも、実はウエアの選び方は大切です。特にこれからの季節は、ウエアも関わりのある熱中症について考えてみましょう。
熱中症は侮れない
 人間の体は、暑い環境や運動によって作られる熱によって、体温が上がります。しかし、同時に汗をかき、汗の水分が皮膚から蒸発するときに体の熱を奪ってくれるため、体温の異常な上昇を防いでくれます。

 しかし、スムーズに熱を発散しきれないと体内に熱がこもり熱中症となり、気分不快から意識障害、ときには死亡原因にもなりますから侮れません。
ウエア選び
 熱中症の対策は、ウエアそして水分補給です。ウエアに関して炎天下では、熱を集めやすい黒などの濃い色は避け、白っぽい色で通気性の良いものを選びましょう。通気性が良いと、汗が蒸発しやすく体に熱がたまりにくく、熱中症の予防になります。

 ただし、通気性は良くても上半身裸では太陽光線が肌に直接当たり、体の熱を上げやすいのでウエア着用が必要です。休日の昼間に軽くウォーキングをするときにも、ポロシャツにハーフパンツなどの軽装に着替えて帽子も忘れずに。つばがあり、できれば後頭部から首の後方も日陰を作る帽子が理想です。

 「アスリートじゃあるまいし・・・ちょっとウォーキングするだけだから」と思っても、運動は久しぶりの人、太り気味の人、疲れている人、体調が悪い人は、蒸し暑い日などは熱中症になりやすいので、ウエア選びも慎重にしたいものです。間違っても普段は運動不足の人が「夏休みに海に行って水着を着るまでに痩せたいから・・・」などと、汗が発散できず熱がたまるサウナスーツなどを着て、いきなり全力で走ったりしてはダメですよ。
水分補給
 水分に関しては、体重の3%以上の水分が失われると、運動能力や体温調節機能が低下します。運動による体重減少が2%を超えないように、水分を補給するように心掛けましょう。

 ましてや仕事から帰ってきて疲れているにも関らず「来月のメタボ健診までに3キロ減量して腹囲を3センチ減らすから、水は飲まない」なんて、ナンセンス!! 熱中症の危険が大きく、さらには血液が濃縮するため脳卒中や心筋梗塞、痛風発作の原因にもなります。

 ちなみにアルコールは、利尿作用があり体内の水分を尿にして排泄する働きがあるため、飲んでも体に水分は補給されません。むしろビールは、飲んだ量よりもさらに多くの尿を排泄することもあり、体内の水分はかなり減らす結果になることも覚えておいてください。

 さて、北京五輪の出場が男女ともに決まったバレーボール。世界最終予選を見ていて個人的に疑問に思ったことがあります。それは、監督のウエア。男子チームの植田監督とスタッフは、フォーマル度が高い濃紺のスーツ。しかし、女子チームの柳本監督と関係者は、黒い半袖ジャージという軽装。この差は・・・? 監督のウエアって、誰が決めるのでしょうねぇ?? 

 果たして監督のウエアがオリンピックの成績に影響するでしょうか???
2008年06月 掲載