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21.着けるだけで身体活動量アップ!? -歩数計の活用-
長阪裕子(医療法人社団DM会 成田センタークリニック 健康運動指導士)

 前号で菅野先生より身体活動量を具体的に増やす方法を教えていただきました。エレベーターやエスカレーターを階段に換えると4倍もエネルギー消費が増すとは驚きですね。さて、日々の身体活動量を測るために歩数計を使っている方も多いと思います。そこで、今回はその歩数計について話します。
起きたら着けて、寝る時はずす!
 私がお勧めする歩数計の使い方は、1日の身体活動量を知るために「起きたら着けて、寝る時はずす!」出かける時だけ歩数計を着ける方がいますが、家の中での動きも立派な身体活動です。(バックナンバー13,18,20 ) 1日トータルでどれくらいなのかが重要なので、睡眠時以外は着けてみて下さい。

 ちなみに、健康づくりのための身体活動量(歩行)は、一般的には1日トータルで1万歩が目標とされています.
着けるだけで身体活動量アップ!?
 最近、Bravataらの研究で、歩数計を着けることによって1日の歩数が平均2000歩以上増えることが報告されました。1分間に100歩のペースだと、20分以上の歩行時間が増えたことになります。確かに歩数計を着けると、気になって歩数を増やしたくなりますよね。私も、毎日歩数計を着けていますが、着け忘れた時はなんだか歩数を損した気分にもなります。

 さらに、この研究では、歩数の増加には1日1万歩を目標にすることが効果的であったとも報告されています。
いろいろあるぞ!歩数計
 皆さんはどんな歩数計をお持ちですか?腰に着けるタイプやポケットに入れるタイプ、腕時計型、携帯の一機能としてついていたり多種多様です。

 そもそも歩数計は、足が着地した時の衝撃による身体の振動で歩数を測定します。その振動を感知するのに、大きく分けて以下の2種類があります。

    振り子式
    カチッカチッと音がする従来のタイプです。乗り物に乗っている時、立ち上がった時、お腹のお肉が揺れた時など歩行以外の振動でも感知しますので、正しく装着することが重要です。
    加速度センサー式
    振動が歩行か否かを加速度センサーにより判断します。ポケットやバッグの中でも測定可能で、現在市販されている歩数計の中で主流となってきました。ただし、1次元(1方向)、2次元(2方向)の加速度センサーの場合は、正しい向きで装着(固定)することが必要になります。3次元(3方向)の加速度センサーはどの方向でも振動を感知してくれます。

 振動の感知方式や、搭載されている加速度センサーの種類が製品のパッケージや取扱説明書に記載されていると思いますので、確認してみてくださいね。

 最近では、消費カロリーや連続歩行(しっかり歩行)、エクササイズ数※1などを測定できるものが出てきました。また、気圧センサーが搭載されて階段や坂道、山登りでの消費エネルギーが測定できるもの、GPS機能が搭載されてより正しく歩行距離が測定できるもの、パソコンと連携してデータを管理できるものなど、高性能高機能な歩数計(歩数計型記録機器)が増えています。

 一方、患者さんから、「本当にこの歩数は正しいの?」「2個の歩数計を一緒に着けた時、歩数が違っているけど?」などと質問が多くあります。歩数計メーカーの説明によれば、振動の感知方式や歩き方、個々の歩数計により感知できる振動の大きさに多少ばらつきがあるため、歩数の差は避けられないようです。その精度の合格基準は各メーカーにより異なるようです。

 1日1万歩を目標に歩数計を着けるだけで歩数がアップ!?今日からお気に入りの歩数計を着けてみませんか?なお、防水機能のついた歩数計はまだ見たことがありません。入浴やプールでははずして下さい。特に、洗濯機で一緒に洗わないよう気をつけて下さいね!

※1エクササイズ数
 2006年に厚生労働省より、成人の生活習慣病の予防には週に23エクササイズ(メッツ・時)の身体活動が望ましいと発表されました。詳細はエクササイズガイドをご参照ください。
2009年08月 掲載