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30. メタボ対策と一緒に「ロコモ」対策も始めませんか!
長阪裕子(医療法人社団DM会 成田センタークリニック、健康運動指導士)

 最近、「ロコモ」という言葉が見聞きされるようになってきました。皆さん、ご存知ですか?

 「ロコモ」とはロコモティブシンドローム(運動器症候群)の略で、身体を動かす骨関節・筋肉・神経などの運動器が原因となって移動(ロコモーション)の障害を起こし、要介護や寝たきりになった状態、または転倒や骨折など起こしやすく、そのリスクが高い状態のことです。

「身体を動かす」運動器の仕組みはすごい!
 私たちは日常、何気なく歩いたり身体を動かしたりしていますが、その時、身体の中ではどんなことが行われていると思いますか?

 例えば、歩く時はまず「脳」が「歩こう!」と指令を発し、「神経」を通して歩くための動きをするよう指令を伝達します。すると、脚や腰など歩く時に使われる「筋肉」群が収縮(反応)し、「関節」が動かされて「歩く」という動作が行われます。

 この巧みな連携プレーは、どこか1箇所でも上手く伝わらなかったり、働かなかったりすると「歩く」という動作に支障をきたします。

 つまり、この連携プレーが常にスムーズに行われるようにすることがロコモティブシンドロームの予防になります。

7つのロコモチェック
 あなたやあなたの周りの人に以下のような症状はみられませんか? 1つでも当てはまれば、ロコモの心配があるかもしれないと言われています。

 ただし、無理に試したり、試させて転んだりしないように気をつけて下さい。また、腰や関節の痛み、筋力の衰え、ふらつきといった症状が、最近悪化してきていると感じている場合などは、まず医師の診察を受けて下さい。

  • 片足立ちで靴下がはけない
  • 家の中でつまずいたり滑ったりする
  • 横断歩道を青信号で渡りきれない
  • 階段を上がるのに手すりが必要である
  • 15分位続けて歩けない
  • 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1リットルの牛乳パック2本程度)
  • 家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
    (社団法人日本整形外科学会ロコモパンフレット2010年度版より引用)
今日から始めるロコモ対策!
 体力レベルには個人差がありますので、そのレベルに応じてやり方も違ってきます。

 開眼片足立ち(ダイナミックフラミンゴ療法※)、スクワットなどの筋力トレーニング、ウォーキングや自転車などの有酸素運動、水中運動、ストレッチング、各種スポーツなど様々な方法があります。移動に伴う下肢の筋力アップ、自らの脚で立ち、歩き、支えることなどが重要です。

 かつて、人の祖先は自らの脚で歩き、走り、動いて狩猟や農作業をし、食を手にしていました。皆さんはどうでしょう?スーパーに行く時は車を使ったり、インターネットで注文して宅配してもらったり、自らの脚や身体を使わずして食を手にしていませんか?

 便利な世の中になる一方、身体を動かさないことが原因の一つともなる「メタボ」だけでなく「ロコモ」も増えています。まずは、自らの脚や身体を使って食を手にする(買いに行く)こともロコモ対策の第1歩かもしれませんね。

ダイナミックフラミンゴ療法(開眼片足立ち)
 左右1分ずつ、1日3セット行うと、日常あまり運動していない方には骨粗鬆症や転倒・骨折予防に効果的であるという報告もあります。
 下腿や股関節・腰周辺など下肢の筋肉が使われます。若い方でも、やってみると意外と大変!と感じる方もいるようです。転倒しないよう、バランスを崩した時につかまれる壁や机などがある所、滑らない所ならどこでも簡単にできます。
 気をつけてお試しください。
2010年05月 掲載