セルフメディケーション推進協議会(SMAC)は、2016年10月8日(土)(11:00〜17:00)、9日(日)(10:00〜16:00)に都立芝公園一帯で開催された「みなと区民まつり」に、「くすりと健康相談およびらくらく簡単健康運動」のテーマに、今年で6回目となる参加をしました。
くすりと健康相談ブースでは来訪者へ「健骨度(骨ウェーブ)測定」を実施し、その結果について医師・薬剤師・看護師・管理栄養士によるアドバイスを両日行いました。さらに、2日目にはステージ上で健康運動指導士による「らくらく健康運動」の実演指導を行いました。また、同時に「健康相談及び健康運動」のアンケート調査を行いました。
1日目、2日目とも朝のうちは激しい雨ではあったが、雨がやむと待ちかねたように順番待ちの列ができ、多くの方が健骨度測定と、健康相談とアドバイスを受け、測定者は150名に上りました。
健康を自らが心がけ、工夫し、行動することがセルフメディケーションの原点です。SMACはセルフメディケーションを推進する活動を展開しています。
健骨度測定で健康相談
SMACは第35回みなと区民まつり(2016年10月)で「健骨度測定」を実施し、アドバイスと健康相談に応じた。また健康運動指導士による「らくらく健康運動」の実演指導を行った。
2016年10月8日(土)~9日(日)の両日に都立芝公園一帯で開催の「第35回みなと区民まつり(2016)」に、SMACは「くすりと健康相談およびらくらく簡単健康運動」のテーマで6回目の参加をした。
SMACの「くすりと健康相談ブース」では来訪者へ健骨度(骨ウェーブ)測定を実施してその結果について医師・薬剤師・看護師・管理栄養士によるアドバイスを行い、同時に測定者への「健康相談及び健康運動」のアンケート調査を行った。(調査数147人)
アンケート結果を
表1に示す。
骨密度の測定者は、港区民と区外者はほぼ同数で、女性が男性の3倍以上、年齢では60歳代と70歳代が大多数(
図1)であった。高齢者ほど自身の骨密度に関心が高いことが覗える。また、健骨度測定の複数回経験者が今回初めての測定者の3倍の結果(
図2)から、骨密度が健康バロメーターとして関心事であると言えよう。
一方、「くすり」についての相談場所について尋ねたところ、調剤薬局、病院との答えが多く、ドラッグストアを相談場所にしている人は少ない。さらに相談しない人も多くいる(
図3)。自分の健康に関心を持ち健骨度測定しているにも関わらず、使用している薬について相談していない人は「くすり」の情報はどこから入手するのであろうか? TVのCM、新聞折り込み広告、雑誌あるいは身近な人からなのか? 健康サポート薬局の存在が重要視の昨今、薬局そして薬剤師の取組についての再考が急務である。
健骨度測定結果では男女ともに、年齢平均値より劣る評価者が多い(
図4)。これは測定に高齢の人が多く、一人暮らしで、粗食でカルシウム不足に陥っている可能性が考えられる。
また、骨折・転倒経験者が20%以上いる(
図5)ことから、このイベントに外出参加した60代、70代の健常者であっても、運動不足にならないよう、食事のバランスを考慮し、日々の生活習慣を見直すことが必要である。
健康維持には適度の運動の習慣付け、健康な食生活への気配りが大事となる。これがセルフメディケーションです。生活者への「このアドバイザー」が薬剤師です。かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師の役目です。