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会長インタビュー
 ■ 今年からセルフメディケーション推進スタッフを養成

認定特定非営利活動法人 セルフメディケーション推進協議会 会長
池田義雄
池田義雄会長 プロフィール
1935年(昭和10年)生まれ。長野県出身。61年東京慈恵会医科大学卒。同大生理学教室、内科学教室を経て、93年に同大健康医学センター健康医学科教授に就任。2000年に退任し、タニタ体重科学研究所所長。日本生活習慣病予防協会理事長、共立薬科大学客員教授。


セルフメディケーション推進協議会(SMAC)が発足して2年余り。これまでは部会・委員会内での調査・検討が活動の中心だったが、今年度からはいよいよ、その成果を公表していく計画だ。2004年5月に新たに会長に就任した池田義雄氏に今後の取り組みと抱負を聞いた。(聞き手は「PharmaNext」編集長、山田 宏)
山崎幹夫前会長の後を継いで会長に就任されたばかりですが、発足から約2年間、副会長を務めてこられました。この2年間のSMACの活動内容と成果について教えてください。
池田 スタート時にSMACはこういうことをやっていくんだという目標を掲げ、現在はその目標に向かって推進しているところですが、目に見えるという形のものには今のところなっていないかなという気はします。ただ、昨年、第1回の学術フォーラムを開催しました。セルフメディケーションを推進していくうえで、それにかかわる人たちが日頃考えていること、行っていることを発表していただく場として学術フォーラムを開催することができたのは成果だったと思っています。

 生活者がセルフメディケーションを今、強く求めている。その強く求めているセルフメディケーションが生活者によって正しく実行されるための条件づくりとか、ノウハウの提供、制度の改善といったことをSMACとして実現していきたいということなので、仕事は多岐にわたります。SMACでは3つの部会を設け、それぞれの部会の下に委員会を設置して生活者が求めているセルフメディケーションを適正に実行してもらえるような体制づくりのための活動をこの2年間してきました。各委員会の活動内容はまだ成果として外部に公表されていませんが、今年度、その一部を公にする予定で、この2年間、蓄積されたのものを多くの人に知っていただくつもりです。それからSMACのロゴマークを作りましたので、今年後半には公表する予定です。ロゴマークを公にすることによってSMACの存在をより広く知っていただけるようになるだろうと思います。
5月の通常総会では組織の再編成も行われたようですが。
池田 組織自体はそれほど大きく変わったわけではありません。ただ、SMACの構成メンバーをどういう形でうまく機能できるようにするかということに視点を置いて組織を再編し、学術研究、執行組織、政策推進の3部会を編成しました。特に今回、注目されるのは日本薬剤師会の秋葉保次副会長にSMACの副会長に就任していただいたことです。大衆薬関係では上原明(大正製薬)社長、チェーンドラッグ関係では松本南海雄(マツモトキヨシ)社長に副会長を務めていただいていますが、これまでSMACに参加していなかった日薬の方にも加わっていただいたことで、生活者のニーズを直接とらえてセルフメディケーションを推進する立場の方々が一堂に会することになり、従来よりも組織の力を発揮できるようになると思います。それから今年度は全体の活動について事務局機能を高めながら押し進めていこうと考えています。山崎前会長のときも事務局機能の充実ということを強く提言されていましたが、その成果が今ひとつ上がらなかったというのが反省点で、今年度は事務局機能をより活動性の高いものに出来ればと思っています。

 また、今年度は、全国レベルのセミナーを開催することを考えていますが、それを行う上で関係の役員の方々をはじめ、多くの優れた分野別の専門家の方々の働きに大きな期待をかけています。それから11月に第2回の学術フォーラムを森陽先生を会長に開催しますが、それに際しても実務的な面で各部会のメンバーが力を発揮してくれるだろうと思います。このほか、すでにSMACのネットを立ち上げていますが、2年間立ち上げっぱなしという状況ですので、9月をメドにネットによるセルフメディケーション推進も積極的に行っていきたいと思っています。さらにセルフメディケーション推進のためのスタッフを養成する「SMA staff」という制度も立ち上げることになっています。これは医師、薬剤師、栄養士、健康運動指導士といった専門職の方々にSMA staffとして一定のセルフメディケーションが指導できるようになっていただこうというものです。
今年度注目すべき事業は。
池田 今申し上げました「SMA staff」制度、SMACネット、それから運動を中心とした健康増進、つまり広義のセルフメディケーション推進です。健康運動指導士という資格がありますが、今回、日本健康運動指導士会の方にもSMACの理事に就任していただいていますので、運動を中心にした生活者の健康増進活動というのをタイアップしながらやっていきたいと思っています。健康食品に関しては日本健康・栄養食品協会からも理事を出していただいていますから、健康食品の適正使用についてもセルフメディケーションという立場で連携しながらやっていきたいと思います。

 一方、狭義のセルフメディケーションでは大衆薬というものが切っても切れない関係にありますから、日本薬剤師会、日本大衆薬工業協会、日本チェーンドラッグストア協会という各団体が行っているセルフメディケーション推進事業をSMACは全面的に支援していきます。そして、それぞれの団体が行っている活動の中で、ここはこうしていただければ、より生活者に必要な情報が流せますよとか、あるいは生活者が本当に求めているのはここですよ、ということを助言させていただくとか、あるいはタイアップして活動するということもできると思います。とにかく大事なことはセルフメディケーションの推進は生活者が求めていることであり、その求めに応じて今までタテ割りで行われていた色々な情報提供、あるいは医薬品を含めた製品供給を横糸で結びながら、生活者が必要とするセルフメディケーションを実現できる体制を作っていくことだと思います。
全国レベルのセミナーの開催を予定しているということですが、どのようなものを考えているのですか。
池田 生活者が求めているセルフメディケーションとはこういうものなんですよ。それに応えるためにはこういうことに配慮しながら、情報提供していかなければいけませんよ、ということをコンセプトにしていくつもりです。全国2カ所ぐらいで開催を考えています。実際に参加していただくのは薬剤師の方々やそれを取り巻く医療スタッフ、それから大衆薬などを生産している企業の方、それを販売している薬局・薬店、ドラッグストアの現場の方です。各団体ともそういうセミナーを独自に開催されるでしょうし、SMACとしても全面支援していきますが、もうひとつ、SMACの理念を現場の人にしっかり伝える機会としてこのセミナーを考えています。
「SMA staff」というのは具体的にはどのようなスタッフですか。
池田 セルフメディケーションを推進していくうえでは、適正な情報を伝える役割を持つ人がいなければいけません。薬剤師、医師、看護師、栄養士、保健師といったすべての医療スタッフにそうしたことが求められますが、適正なセルフメディケーションはこうあるべきですよ、具体的にはこういう場合にはこうしたらいいですよ、というコンセンサスが必ずしも出来上がっているわけではありません。そういう意味で縦割りの専門職の方に、もっと横のつながりの中で、幅広いセルフメディケーションの知識を得てもらい、その新しい技能、知識を持った人に「SMA staff」として活動していただきたいと考えています。

PharmaNext 2004年8月号(発行:じほう)「編集長インタビュー」から転載

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