セルフメディケーションフォーラム2018仙台

セルフメディケーションフォーラム2018仙台
S-3
調剤主導薬局における健康サポート薬局への取り組み
保原薬局本店(福島県) 高野真紀夫

【店舗紹介】
 当社株式会社福島医療サービスは、福島県の北部(伊達市・伊達郡・福島市・二本松市)に12店舗を有する保険薬局である。全店が処方箋調剤を主とするいわゆる門前薬局の形態をとっており、保険調剤による収益がほとんどを占めていることからも、当然セルフメディケーションへの取り組みにはほど遠い薬局と言える。

【現状現況】
 少子高齢化、過疎化並びに都市への人口流出、新規開業医の減少に加え、門前医療機関医師の高齢化も加わり、処方箋の受付枚数は減少傾向にある。昨年度の処方箋受け取り枚数からも東北6県中岩手県以外は前年度を割り込んでいるのが現状である。また、国の方針である「患者のための薬局ビジョン」からも「門前からかかりつけ、そして地域へ」が掲げられる一方、一部では「現在の薬局を半分に減らす」なども耳にするようになってきた。
 一方では、今回の調剤報酬改定において、門前薬局・チェーン薬局(特に大型チェーン薬局)さらには敷地内薬局に対する調剤基本料細分化、地域支援体制加算の算定要件並びに後発医薬品調剤体制加算の基準などの、全ての処方箋に係る施設基準の点数算定が厳しくなることで大幅な減益が予想される。

【薬局改革】
 今後は門前医療機関に依存しない薬局、門前がなくても地域に存続できる薬局、つまりは処方箋なしでも立ち寄れる薬局が求められることは明らかと考える。
当面の目標としては、集中率を下げる=門前以外の処方箋の確保=面対応薬局への転換=かかりつけ機能の強化を推進していく必要がある

【健康サポート薬局】
 当社は12薬局中10薬局が健康サポート薬局として活動している。まずは、薬局として・薬剤師として・社員としての意識を高め、一丸となって地域住民の健康増進・未病並びに予防の強化さらには健康診断の受診率アップによる医療費抑制への貢献を目指していきたい。そのためにも
各店舗における毎月1回の健康相談教室の開催
地域健康フェアへの参加
地域自治会等への講師派遣 等々
 今後はさらに、単独薬局だけではなく行政や地域薬剤師会との連携により、周辺地域に対して「薬局ができること」を周知する必要がある。
保険調剤主導薬局が、生き残りをかけてセルフメディケーション機能を持ち、真のかかりつけ薬局になるために、薬剤師の意識改革、限局的な店舗の見直し、外部への情報発信、薬局機能の周知など課題は多い。しかし、「はじめの一歩」がなければ先はない。地域に存続することが地域医療の原点であり、従業員の生活基盤並びに、地域の雇用機会の確保の維持・確保と考える

キーワード:門前薬局、かかりつけ薬局、健康サポート薬局、処方箋減少、医療保険の限界、生き残り、地域住民



内容に関しては個々の発表者にお問い合わせください。ご意見や同様の発表を当web上に掲載を希望される方のために規定を準備中です。提案などがあれば事務局へおよせください。

このコーナーのトップへ

2018年11月 更新