セルフメディケーションフォーラム2018仙台

セルフメディケーションフォーラム2018仙台
S-4
地域における健康サポート薬局、かかりつけ薬剤師の現状とその未来
柴崎薬局、山形県薬剤師会  柴崎光太郎

 健康サポート薬局の届出開始から2年経過し、山形県内では8箇所の健康サポート薬局が誕生した(8月末現在)。内訳は最上地方3箇所、村山地方2箇所、置賜地方2箇所、庄内地方1箇所であり、県内の各地方に1箇所は存在する、という状況になっている。一方で、山形県薬剤師会で行っている“健康サポート薬局研修”の受講者数は顕著に減少傾向にあり、一昨年約140名、昨年約40名、今年約10名であった。県内の薬剤師数に限りがあること、研修実施機関の増加等の要因も考えられるが、現状において調剤報酬改定と密接にリンクしていないことが関心の低下に繋がっている面は否めない。既に健康サポート薬局になった薬局では、薬局内での健康フェア、地域包括支援センター等と連携したサロンの開催、公民館等での健康講座、トレーニング器具を用いた筋肉作り等、各々で地域住民に対して特色のある取組がなされている。「健康サポート薬局でどのような取組が行われているのか知りたい」という意見が、既に健康サポート薬局になった薬局からも聞かれることから、山形県薬剤師会健康サポート薬局推進委員会では、各薬局に取材を行い、県薬剤師会の機関紙等を通して会員に周知を図っていく予定である。

 山形県では平成29年度から「やまがた健康づくりステーション」として、住民が自主的・主体的に健康づくりに取り組むことができる拠点の創設への支援が行われている。今年度、県内の健康サポート薬局に周知した結果、2箇所の健康サポート薬局が応募した。応募に際しての要件は健康サポート薬局のコンセプトに合致する内容となっており、来年度以降も応募を呼び掛けていきたい。

 山形県薬剤師会では、全薬局が「かかりつけ薬局・薬剤師」を目指すことを基本方針としている。また、平成30年3月発表の「山形県第7次保健医療計画」において、薬剤師の目指すべき方向として「“かかりつけ薬剤師を配置している薬局”を促進することで、医薬品の適正使用と総合的な安全性を向上させ、患者本位の医薬分業を実現する」と明記され、かかりつけ薬剤師を配置する薬局数に対して数値目標が設定された。

 地域包括ケアシステムの構築に向かう中で、薬局も地域の中で役割を果たしていくことが求められている。地域の皆が当事者として地域づくりに取り組む意識のもとに、地域包括ケアシステムの構築が実現すると思われる。

キーワード:健康サポート薬局、かかりつけ薬剤師、地域包括ケアシステム



内容に関しては個々の発表者にお問い合わせください。ご意見や同様の発表を当web上に掲載を希望される方のために規定を準備中です。提案などがあれば事務局へおよせください。

このコーナーのトップへ

2018年11月 更新