会長メッセージ


 セルフメディケーション推進協議会のHPにアクセス頂き誠にありがとうございます。当会は2002年に発足し、2012年5月には国税庁長官認定の特定非営利活動(NPO)法人の認可を受け、セルフメディケーション推進協議会(SMAC)としての活動を展開して今日に至っています。ここに会長メッセージとして「日本医事新報」(平成25年3月30日号)の“プラタナス”に掲載された「セルフメディケーションの推進に向けて」(一部改変)を転載させて頂き会長メッセージに代えさせて頂きます。これにてSMACの目指しているところについてご理解を賜りますれば幸いです。ご支援、ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
特定非営利活動法人 セルフメディケーション推進協議会 会長  
池田義雄  

池田義雄会長 プロフィール
1935年(昭和10年)生まれ。長野県出身。61年東京慈恵会医科大学卒。同大生理学教室、内科学教室を経て、93年に同大健康医学センター健康医学科教授に就任。2000年に退任し、タニタ体重科学研究所所長。(社)日本生活習慣病予防協会理事長、(財)日本食生活協会代表理事、日本肥満学会名誉会員ほか。

■ セルフメディケーションの推進に向けて

 プラタナス(鈴懸の木)は、医療の祖ヒポクラテスの木と言われ、その葉の大きさにちなんだギリシャ語の platys(広い)が語源だという。ヒポクラテスの箴言の一つに 「あなたの食物を医薬とせよ。食物で治せ ... 」があり、この思想こそ今日のセルフメディケーションにつながっている。
 現在私が会長の任にある認定NPO法人セルフメディケーション推進協議会(SMAC)は平成2年の設立以来、日本薬剤師会、日本OTC医薬品協会、日本チェーンドラッグストア協会、日本生活習慣病予防協会など本協議会の趣旨に賛同された団体、企業並びに個人による支援と協力のもと幅広い活動を展開して今日に至っている。
 さてセルフメディケーションは薬局、ドラッグストアなどで購入したOTC医薬品(大衆薬)等を用いて自分で手当てをする自己管理治療という狭義の次元に加えて、肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常といった初期は無症状ながら将来的には重大な疾病として死に直結していく可能性が予測されるような危険因子に対するセルフチェックやセルフケアを行う自己健康管理という広義の意味合いの実践を包括している。
 例えば糖尿病であれば、セルフメディケーションに必要な手段として、先ず体重、体脂肪、尿糖,血圧などのセルフチェックが欠かせない。このようなチェックによって日頃の自分の状態を把握し、薬局を含めた医療機関との緊密な連携のもとで質の高いセルフケアを行う。その中身は「一無、二少、三多」で一無は無煙(禁煙)、二少の一つは腹七、八分目の少食、二つは飲める人でも日本酒換算で1合までの少酒、そして三多は運動を多く(多動)、しっかり休養(多休)をとり、多くの人、事、物に接して創造的な生活(多接)をすることを目指している。
 顧みるにわが国におけるセルフメディケーションは、生活者自身が自らの体調管理のために、食生活を工夫し、各種の方法で身体を鍛え、休養への配慮を充分に行いながら、必要な薬物を配置薬で得るなどによってきていたという流れがある。これが“養生”の神髄であり、これこそは今日のセルフメディケーションに直結するものである。SMACはこのために必要な情報を医学、歯学、薬学、看護学、栄養学、運動科学などの専門家を通じて提供し、生活者が行なうセルフメディケーションがより正しく実践されることを目指し、これを科学するための学会活動(日本セルフメディケーション学会)を併せ行い、科学的で且つ実践的なセルフメディケーション(Evidence Based Self-medication)の展開をはかっている。ここに各位のご理解とご協賛を願うものである。
(この転載につきましては日本医事新報社のご厚意によったことを付言する。)
2013年03月 更新