会長メッセージ

■ セルフメディケーションを生活の基本に

 「セルフメディケーション推進協議会」は2002年に発足し、今年(2018年)で17年になります。セルフメディケーションの概念は自分の健康に関心を持ち、病気や怪我を早めに治して、健康生活を送ろうという極めて自然な考えです。簡単にみえますが、この考えを実行するとなるとかなり難しいことに気がつきます。人間は生物ですから、生きていくためには食と運動は必須です。外敵から身を守ることも大事です。人類は長い歴史を経て、科学技術を確保、駆使して豊かな生活環境を築いてきました。しかし、科学技術から必ずしも恩恵ばかり得られるとは言えません。グルメ志向は栄養バランスの失調を招くことや、車を象徴とする科学技術の発展が歩くという基本動作を疎かにすることもあります。猛禽類を駆逐しても、病原微生物との闘いは予断を許しません。高度知性によるのか、感情融和の欠如によるのか、新たなストレスは現代人の健康に深刻な影響を与えています。
 一方、人間は共同して困難に立ち向かう相互協力社会の構築を目指してきました。社会保障政策は弱者を助け、疾病という難敵に医療保険、介護を必要とする人に介護保険という制度を実現させました。保険は予測できない疾病・災難にその負担を被保険者が等分に負担します。ひとりひとりが疾病を予防し、健康を維持すれば負担の軽減につながります。
 セルフメディケーションを生活の基本に位置づけることを国民が理解し、ひとつずつ実行に移すことが小さくても、大きなうねりとなって社会を改革していくのです。
 「セルフメディケーション推進協議会」はセルフメディケーションの正しい理解と啓発そして実践を目的としています。また支援する行政、企業、団体、学会等とのコーディネートの役割を担いたいと考えています。活動の報告や提言を頂き、みなさんの参考になる広報をしていきますので、ぜひ参加・協力をお願いします。
2018. 7    

特定非営利活動法人 セルフメディケーション推進協議会 会長  
村田 正弘  


村田正弘会長 プロフィール
1936年東京都新宿区生まれ
東北大学医学部薬学科、同大学院修士課程修了
製薬会社を経て日本医科大学多摩永山病院薬剤科長、明治薬科大学特任教授を歴任
現在日本ジェネリック医薬品学会理事 薬博

2018年07月 更新